【新唐人日本2011年6月16日付ニュース】最近、中国各地で絶えない大規模集団抗議事件。広州増城市では、四川籍の妊婦が治安隊員に殴打されたことが発端となり、大規模抗議へと発展しました。一つの事件が大規模な連鎖反応を起す背景には、何が潜んでいるのでしょうか。
12日夜から13日早朝にかけて、広州増城市新塘鎮ではおよそ10万人が街頭に出て、全身武装した当局と対峙。目撃者によると、押し寄せた人の波は怒涛のようだったといいます。現地住民によると、12日夜、銃声が聞こえたそうです。
広州増城新鎮住民 李さん:「聞こえました。20回あまり、20~30回鳴り。銃声がすごく大きかった。あの響きは特別でした。怖かったです。“パンパンパン”あの音は数百メートル内では絶対聞こえたはずです。はっきりと大敦村で鳴りました」
広州増城新鎮住民 王さん:「発砲しました。あのリビアとエジプトと同じ、発砲イコール武力鎮圧ですから。庶民に対し抗議する庶民に対し、武力で鎮圧するなんてひどすぎる」
報道によると、広東省の要請で中央宣伝部は今回の事件を“敏感事件”に位置づけし、報道禁止令を通達。
香港の“東方日報”は13日、新塘鎮では夜間外出禁止令が出されたと報道。13日深夜1時から武力鎮圧が始まり、現場では銃声が鳴り響き、百人あまりが死傷、数百人が逮捕されたそうです。
また、広州軍区の30台あまりの軍用トラック、全身武装した治安部隊や機動隊が配置されたと伝えました。
12日、広州市当局が開いた会見で、増城市の叶牛平市長は、事件による死傷者はいないと発表。また、四川籍妊婦の夫と自称する男性が、妻と胎児は無事だと宣告しました。
広州増城新鎮住民 張さん:「それは疑わしい。政府はいつも口からでまかせ、適当に誰かを当事者だと言うが誰がわかりますか。ほらを吹き“化粧”もしないのです。負傷者がいないと?可能ですか、夕べも見ました。レンガで殴って頭が割れていました。脳みそまで流れ出ているのも負傷者がいないとはすでに何人も死んでいます」
香港の“アップルデイリー”は論評で、近日続いている大陸の衝突事件は、主に当局に向けたもので、政権の合法性が問われていると指摘しました。
広州増城新鎮住民 趙さん:「中国国内では今貧富の差が激しすぎて、大部分の人は本当に貧しいです。これらの人は鬱憤を溜め込み、ちょっとでも機会があれば爆発するでしょう。誰かが街頭に出れば多くの人がすぐ後を追います。あのエジプト チュニジア、リビアと同じです。独裁政権に抑圧 搾取されすぎてみな貧しくなったのです。全国どこも同じです」
今回の大規模抗議は四川人の抗争へと変わりつつあります。三日連続の鎮圧に、当局は催涙弾を使用しましたが、四川人には効きませんでした。辛いものに慣れている四川人は催涙弾を恐れないと言われています。
事件の舞台となった増城市は流動人口が多く、貧富の差も全国屈指の地域です。出稼ぎ労働者らは待遇の面で弱い立場に立たされていながら、訴えるところもなく、不満が募っていたそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2011/06/14/a546093.html.-【禁闻】广州增城开枪了!群起抗暴似北非.html.
(中国語)